60周年記念インタビュー 取締役相談役 西岡 明

出会いに恵まれ、幸運にも恵まれながら、「日々最善」を積み重ねてきた60年です。

創業当時、西岡相談役は22歳であったとお聞きしています。振り返ってみていかがですか。

当時、若かったので起業することへの躊躇はありませんでした。何の不安も感じることなく、吉川弘二、故・橋本健一と私の3人で会社を始めました。起業前は、大阪の刃物を扱う金物問屋に勤めていましたので、勤め先の品物とは競合しない散水栓のノズルやホースの継手などの水道用品を扱うことにしたのです。自転車に商品を入れた竹かごを積んで、刃物を扱っていたときの得意先も含めて、大阪市内全部を営業で回りました。まだ水道用品を卸すような商売がほとんどみられませんでしたから、売れなくて困るということはありませんでしたね。運が良かったと思います。6年後には株式会社に改組したのですが、そこまで特に苦労もなく順調だったと思います。

その後3人の役割は自然に決まっていきました。私が中心になって会社組織を作り、橋本健一は鴫野工場を作ってものづくりを担当し、吉川弘二は営業を担当するようになりました。