株主・投資家の皆さまにおかれましては、平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

2023年３月期第２四半期連結累計期間は、ウクライナ情勢の長期化などによる原材料価格やエネルギー価格の上昇、急速な円安の進行等により、不透明な状況が続きました。
また、当社の需要と関係の深い新設住宅着工戸数は、４月～９月までの累計で44万２千戸（前年同期比0.7%減）となりました。
このような状況の中、連結業績につきましては、デザイン水栓シリーズや高機能・高付加価値製品の販売強化に努めたことに加えて、新規連結会社による売上増加等により、売上高は前年を上回る126億33百万円（前年同期比14.2%増）となりました。
一方、利益面では、前期より続く素材価格の高騰に対して販売価格の改定を推進しましたが、急激な円安進行や物価高騰の影響などにより、原材料・仕入価格の高騰が想定を上回る結果となりました。
また、企業広告展開による広告宣伝費の一時的な増加もあり、営業利益は１億３百万円（前年同期比85.0%減）、経常利益は89百万円（前年同期比87.3%）、親会社株主に帰属する四半期純利益は△32百万円となりました。
通期の業績予想につきましては、当社が強みとしているデザインや質感を追求したブランド製品や、高機能・高付加価値製品の拡販、水まわり空間への提案を推し進め、売上高は引き続き堅調に推移すると見込んでおります。
一方、利益面では、価格改定の効果、工場への設備投資や生産体制の見直しによる生産効率向上、コスト削減の取り組みなど、全社員一丸となって収益性改善に努めてまいりますが、原材料・仕入価格の高止まりが続くと想定し、下方修正いたしました。
株主の皆様には大変ご迷惑、ご心配をおかけすることとなり、深くお詫び申し上げます。

私たちは、毎日の暮らしの中で太古より地球を循環する水と触れ合っています。
喉の渇きを潤す飲料としてはもちろん、朝のスタートとして顔を洗うとき、一日の疲れを癒すためにお風呂に入るとき…人と水とが出会う瞬間に私たちＳＡＮＥＩの製品は存在します。
その瞬間がもっと心地よい素敵なものであるよう、人と水との出会いをデザインすることが私たちＳＡＮＥＩの役割です。
このような想いを込めまして、2022年６月よりテレビCMをはじめとした当社企業広告「水から、ドラマチックに。」を展開し、ブランド訴求力と認知度の向上にも努めてまいりました。
当社が創業以来大切にしてきました「人類ある限り水は必要である」という理念のもと、人々の暮らしがより豊かで快適になるように、そしていつまでも憩いと潤いが続くように、役員及び社員一同より一層の企業価値向上に取り組んでまいります。
今後とも変わらぬご支援を賜りますよう心からお願い申し上げます。